ビールのつまみに珍重がられているカシューナッツの外皮の油が主な原料である。これをフェノールなどのアルデヒドの共縮合で塗料化したもので、一種の油性塗料である。この塗料で塗り上げると外観が漆に似る、成分的にも漆に似ている。漆の成分はウルシオールとラッコールであるが、カシューはそのウルシオールが含まれている。似ているが漆のようにかぶれることがない。カシュー塗料で塗りあがった物が漆に似ているのは何より色である。カシューナッツから絞った油にフェノールで樹脂化するために赤褐色をしている。朱や黒はこれに顔料を加えてそれらの色にする。油性塗料は概して艶がいいがカシュー塗料は特に艶がいい。また塗料の肉もちがいいのもこの塗料の特徴である。油性塗料であるから乾燥が遅い。それがはけ塗り操作を容易にし、さらに流動性があるためにはけ目がなくなる性質を持っている。
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